蝶が吸水するのはなぜ?
20年くらい前のことですが、初夏、山地の河原で吸水する(ミヤマ)カラスアゲハをよく見かけました。
10頭前後の集団のときもあったように思います。
昨年と今年では、キタキチョウ以外、集団で吸水している蝶をみていないので、ちょっと寂しいです。
コチャバネセセリやヤマキマダラヒカゲが5頭前後で吸汁している姿は、夏の上高地でけっこう見ました。
来年は、(ミヤマ)カラスアゲハの吸水を見たい。
奥多摩で見ることができると聞いたことがありますが、どうなんでしょう。
さて、蝶はなぜ吸水するのでしょう
(僕は、水分を摂るためと思っていました。)
『蝶の生態と観察』(参考文献1)には、蝶が吸水する目的として、次のようなことが紹介されています。
| 吸水の目的 | 備考 |
|---|---|
| 水分補給 | 「長時間にわたって水を吸水しては排出する現象を説明することができない。」 |
| 体温調節 |
体温調節を過大評価できない例:
|
| 水に溶けている無機塩類の吸収 | これが第一の目的と考えられる |
『チョウの生物学』(参考文献2)には、現在では、「基本的にはNaや含窒素化合物を摂取しているものと考えられている」ということです。
「基本的には」とあるように、水分補給や体温調節などもまったくないわけではないのかもしれません。
吸水している蝶の写真
吸水している3頭のキタキチョウ
吸水しているスギタニルリシジミ
参考文献
- 福田 晴夫、高橋 真弓(1988) 『蝶の生態と観察』 築地書館
- 本田 計一、加藤 義臣(2005) 『チョウの生物学』 東京大学出版会
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