2007/11/10 土曜日

蝶の日光浴

カテゴリー: 習性, 蝶に関するメモ — ooichimonji @ 20:24:13

都内でも翅を広げて日光浴している蝶をよく見かけます。
例えば、ツマグロヒョウモンヒメアカタテハキタテハなどです。

長野や山梨の山地の林道では、クジャクチョウルリタテハヒオドシチョウエルタテハなどが路上で日光浴しています。
クジャクチョウ、ルリタテハは、夏によく見ることができると思います。
ヒオドシチョウ、エルタテハは春から初夏でも見かけます。

「日光浴」と言っていますが、このサイトでは、おそらくそうかなぁという程度です。
蝶にとっては、ただ翅を広げて止まって、休息しているだけかもしれませんし、その他の理由もあるかもしれません。

ただ、蝶の日光浴はありえることです。

蝶は変温動物です。
日光浴して、体温を上げているのでしょう。

蝶が飛ぶために必要な体温は、30℃以上ということです(参考文献3)。

『チョウの生物学』(参考文献2)には、次のような記述があります。

チョウにはそれぞれの種に最適な体温があって()、これが生息環境や発生時期、あるいは休眠や季節型の発現などとも密接に関連している

※原文には、(略)の部分に例が載っています。

種によって、最適な体温は違うのですね。

日光浴している蝶の写真

日光浴中のウラギンシジミ(♀)

日光浴中のウラギンシジミ

林道上のクジャクチョウ

日光浴かな?

「翅の裏面の片側を太陽光に直角に向けて」(参考文献1)、日光浴する蝶がいます。

次の2枚の写真は、だいたい翅の裏を太陽に向けていましたので、日光浴かな。

体を傾けるタカネヒカゲ

体を傾けるタカネヒカゲ

枝先にちょんと止まっているコツバメ

枝先にちょんと止まっているコツバメ
参考文献
  1. 福田 晴夫、高橋 真弓(1988) 『蝶の生態と観察』 築地書館
  2. 本田 計一、加藤 義臣(2005) 『チョウの生物学』 東京大学出版会
  3. 海野 和男、青山 潤三(1981) 『日本のチョウ (自然観察シリーズ (12))』 小学館
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