イチモンジセセリ・チャバネセセリ・ミヤマチャバネセセリ・オオチャバネセセリの見分け方

2007年10月15日

東京都西部(武蔵野公園近辺)では、イチモンジセセリは、8月から9月にかけて個体数が特に増え、よく見かける蝶の一種です。
イチモンジセセリは、甲信越でも、チャバネセセリ・ミヤマチャバネセセリ・オオチャバネセセリに比べると、身近な蝶だと思います。

この4種は、一見同じ種のようですが、そっと近づいて、後翅の裏をみると、まず間違いなく見分けることができるはずです。
ただし、九州より南(八重山諸島など)では、トガリチャバネセセリ、ユウレイセセリ、ヒメイチモンジセセリという似た蝶が生息していますので、『日本産蝶類標準図鑑』などの図鑑で区別点を確認する必要があります。

見分け方

イチモンジセセリは、後翅裏面の白い点の列が一列に並びます(写真1)。
チャバネセセリは、後翅裏面の白い点が小さく(不明瞭で)、なめらかに並びます(写真2)。
ミヤマチャバネセセリは、後翅裏面の内側に目立つ白い一個の点があります(写真3)。
オオチャバネセセリは、後翅裏面の白い点の列が不揃いになります(写真4)。

ちょっと写真が小さくわかりにくいかもしれませんが、下記、「掲載している写真」のリンクで、それぞれの種の写真一覧に移動できます。
参考になればと思います。


写真1 イチモンジセセリ
写真1 イチモンジセセリ
写真2 チャバネセセリ
写真2 チャバネセセリ
写真3 ミヤマチャバネセセリ
写真3 ミヤマチャバネセセリ
写真4 オオチャバネセセリ
写真4 オオチャバネセセリ

生息環境など

イチモンジセセリは、低地から山地までどこでも見かける蝶です。

チャバネセセリは、東京では、秋に出会うことができます。
南の方から移動してくる個体のようです。

ミヤマチャバネセセリは、『日本産蝶類標準図鑑』に「山地の草原に多く」と記述あります。
実際、僕は、山梨(塩山)の山地で初めてみました。
ただ、数頭だけの目撃に終わりました。
東京(武蔵野公園近辺)でも目撃しています。

オオチャバネセセリは、僕は、まだ1個体しか見たことがありません。
「オオ」が名前についているとおり、イチモンジセセリよりはちょっと大きめの印象でした。
分布は、北海道から九州まで広く分布しているようです。
分布については、『日本産蝶類標準図鑑』が参考になります。

掲載している写真

イチモンジセセリの生態写真
チャバネセセリの生態写真
ミヤマチャバネセセリの生態写真
オオチャバネセセリの生態写真

参考文献

  • 海野 和男、青山 潤三(1981) 『日本のチョウ (自然観察シリーズ (12))』 小学館
  • 白水 隆(2006) 『日本産蝶類標準図鑑』 学習研究社